whole8 オフィシャルブログ        カネコは食わねど高楊枝

彫刻家 寺社仏閣、史跡等に作品を納めています。 whole8.6th@gmail.com

幻獣展も終わり。

幻獣神話展も終わり、引越しにシフトしていますが、

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横から見た鵺退治。写真では大きさは分かりませんが、見た人は大きさに驚いてましたね。

終わってから数日は気が張っていてなかなか寝付けずで、

一昨日あたりから身体の疲れがどっと出て毎日14時間寝たりと、制作時の最低制作時間を睡眠に使っています。

桜が咲く前位から準備をして今はもう8月後半……

全く休まず制作していたので、身体もおかしくなっています。

肩は動きますが激痛が走り(笑

袴を履くために紐を後ろで縛るのはかなり肩と腕が痛くなるという、

完全に筋肉が固まってしまっています。

ほぐすのにどれだけ時間が掛かるのか??

まずは散歩等から始めて徐々に剣術の稽古でもと思っています。

しかし、来年の個展準備が始まり、かなり焦っています。

 

話を変えますが、

幻獣神話展に初参加させてもらいました。

もちろん作家個々の力量は見ていてありました。

色々考えさせられる展示でした。

作家仲間等々皆感想は同じでしたが、

私個人の感想としてはこの先の自分を考えるともう一、二段階進化が必要にも感じます。

このままでは来年は呼ばれないと思いますし、「何か変わらないと!」と思うのですが、イマイチはっきりしません。

海外に出ようとするのにこのままで良いのか?

随分と技術は上がってきてはいますが、面白みが足りない感もします。

自分はカタイ人間と分かっていますが、変な柔らかさが必要かな?

と思います。

これからは博物館や美術館で作品を見て少し考える時間がを作ろうと思っています。

今回のベストショットを。

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いかにもな鵺退治のショット

 

力も入らずで。

作品を設置して、昨日は福井の美味しいものしかたべませんでした。小鯛の笹漬けや若狭ビールに福井の生酒。それとなんと言っても甘鯛♪

カツオのお刺身も。

甘鯛は塩焼きに。皮が本当に美味いし身が美味いのよ。

肉より魚なんですよね〜

先祖代々。

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甘鯛 8月から12月が旬。美味いよね〜

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小鯛のささ漬け。 これ、小さい樽にいっぱい入ってて本当にお買い得。

そして数ヶ月ぶりに飲むお酒って美味しいです。

そのまま寝ようとしても、寝付けない。

まだ、制作の興奮があるのか??

なんとか寝ましたが、朝起きても身体に力は入らずでぼーーっとしてて、昼過ぎまで亀とベットでゴロゴロ。

ちなみに亀のムーさんは今も布団の間に挟まったまま寝てます。

暗いところから全く動きません。

 

そして。

友人の漫画が今日発売なので昼過ぎに買いにやっと出れたぐらい。

それくらいぼーっとしています。

ちなみに友人の永田狐子さんのコミック「引越し大名三千里」

とても面白いので読んでみてください。

 漫画本の発売って嬉しいだろうな〜

小学館から発売しています。

 

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引っ越し。

展示が終わったら完全な引越しモード。

今から準備と思っても昨日制作が終わったばかりで全く身体が動きません。

今日は車を準備して、ただただ、亀とぼーっとしてます。

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ムーさんは毛布の中でぐーぐー寝ます。

亀の寝顔は可愛い。いつかムーさんを作ってみたいです。

その前に以前飼っていたコッカスパニエルのベルさんを彫りたい。

ただ何にもしてなくても時間は過ぎる。

一生懸命彫っても時間は過ぎる。

同じ時間。

不思議です。。

そろそろ梱包の準備しないと。

鵺。

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こんな感じに。

塗装は終わりに近いですが、鵺の目玉はあえて浮世絵の様にしました。

リアルに制作するつもりもないので。

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こんな感じに虎模様。

細いラインを描いてそこから太くしていきます。

黒いラインの毛並が出てきて毛のふわっとした感じが出てきます。

背中の毛の塊は狸を考えてます。

狸の毛並はこうじゃないですが、おどろおどろしさをね。

さて、あと少し頑張ります。

 

毎日暑い。

今年も暑いですね。

ここ数年夏は大体作業で無いのですが、今回の展示が終わったら休むと決めています。

そう!

実は6月のとある日うちの前に亀がうずくまってました。

ミドリガメ

結構大きい。

なんで池もないこんなところに??

放っておいても良いのですが、間違いなく死んでしまいそうなので面倒を見ることに。

ミドリガメといっても、飼えば愛着が湧くもので。

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ミドリガメのムーさんです。

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リラックスしてるとこんな感じに脚を伸ばして寝てます。

亀は初めてなのですが、全くなつきません。

大体が暗いところに頭を突っ込んで寝てます。

水に入れても直ぐに出てきて暗いところにに入ってます。

たまに威嚇しますが、可愛いもんです。

新しいところでは犬飼いたいです。

 

本当に。お久しぶりです。

お久しぶりです。

色々疲れてますが、制作の日々を過ごしています。

 

4月頃から今月8〜17までの「幻獣神話展」に出す為の作品制作をしています。

今回初めて声を掛けてもらって出させてもらいます。

 

と、こんな感じの塊を彫り上げました。。
文字で書けばすぐですが、本当に苦労の連続でした。

鵺は重さ15キロになるし、鎧は相変わらず面倒くさく、総角も彫るのは大変でした。

 

こんかいの展示はかなり有名な方がいて緊張します。

私としては初めてという事もあり気合い入れて制作します。

2点の作品を出します。

一つ目はNY での個展で発表した「犬村大角の妖猫退治」そして新作が「鵺と猪早太」です。

この猪早太はいつもと同じスケールの1/4・5程くらいで制作。

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瞳を入れる前です。

と、言う事は鵺はかなりでかくなりますね。

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こんな感じになります。

鵺だけで15キロ。

まだ毛並み等はほるまえです。

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後ろ姿と尻尾。毛並と鱗。この作業だけで2週間。

鱗は数千枚、毛並みは色を塗るときに彫っておかないとその理由が分からないのですが、大事な作業。

鎧の部品も。

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背中や大袖、総角。総角のこのうねりは本当に大変。

ちなみに大袖は裏も彫ってありますよ。

ほぼ見えないのに………

この作業時に実は私右目が見えなくなりました。

眼球が傷ついて物凄い激痛と曇りで右目が数日見えなくなり、今も調子悪い状態です。

左目だけで彫って回復するのを待ちました。

自分で言うのもなんですが、凄いな俺……と。

今回の猪早太の顔は今までの作品とは違うアプローチで制作しています。

色合いも上手くいき、なかなか面白いかと思っています。

 

鵺は文字通りでよくわからなく、大変でした。

それに金子の血は猫退治の血でネコ科の身体を作るのも三越ライオン、妖猫、鵺の虎の身体と三体目だけど、やはり苦手です。

でも、虎はカッコいいですね。

筋肉が凄くて、

設置時全く見えなくなる背中の筋骨はかなり良い感じです。

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色を乗せはじめてます。結構面白いカタチです。

この茶色に黒い虎模様を入れると全身に彫った毛並みのおかげで黒いラインがホワっとした感じになり毛の柔らかさが見えます。

鵺 顔は猿、身体は狸または虎。手足が虎で尻尾が蛇といいます。

こんなわからない生き物は苦労だけです。

くによしや芳年、豊国の浮世絵を見たりしました。

何故か作り始めてから鵺の浮世絵が集まること集まる事。

連絡あったりと、不思議でした。

そして一度夜中に鵺の「キーーーン」って声が聞こえた事がありました。

トラツグミみたいな声。

でも、家の周りにトラツグミはいませんし……

なんだったんだろう??

でも、工房には例の宝剣が置いてあります。

鵺斬りの刀になったかもと思いながら作業してました。

話題閑話

色乗せの作業になると今回は余りの模様描きの多さに本当に苦労しました。

胴の模様描きの写真を。

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まずはフリーハンドで描いていきます。

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そして点を打っていきます。

結構情報量が上がってきますね。

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点の周りを青い模様で囲っていきます。

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完成!!鎧全体に模様が入ってます。

ちなみにこの作業後に視野が曇ってる事に気付きます。

その後以前より強い激痛と共に右目が見えなくなります。

あまりの痛みで今回は左目も開かなくなり、痛みで涙がずっと流れてました。

病院に行ってみてもらうと、やっぱり凄い傷で点眼薬を打ちました。

なんとか開く左目でまた作業をしましたが、この時は作業ははかどらなかったです。

原因は余りの集中で模様を描くので瞬きを殆どしてないらしく、たまに瞬きする時目が乾いていてまぶた裏で眼球を傷つけてるみたいです。

ちなみに、模様描きで15時間連続で数日だったので、傷もついたのでしょうね。

この後鎧直垂の雲模様も描いてます。

4ヶ月休み無しなので身体も疲れきってます。

終わったら少し休みたいと思います。

 

 

あ!!!

 

 

工房の引越しがある!!

なかなか休めなさそう。

来年の個展もありますしね…………

でも、充実してると言う事で。

ではでは。

 

緊張の日。


今日は緊張の日でした。
今日は台湾のkaihsin Groupのギャラリーの部長さんと通訳の方が作品を見に来ました。
早いものでNYでの初個展から2年、今年は増上寺での日本初個展も成功におわりました。
以前も書きましたが、題材は日本ですが、作品は日本より海外向きで(笑)色々とお話しも来ます。
中国の方からの問い合わせ等もあったりですが、

今回台湾と北京にギャラリーをもつkaihsin ギャラリーさんがこれから私と作品をエージェントしてくれるようになり、作品を取り扱いしたいとの事で台湾からお話しをしに来てくれました。

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ギャラリーの部長さんです。




(中国と台湾に於いてで、日本や欧米はまだ別です)
契約上これから色々大変になって行きますが、私は制作するだけです。
海外に向けてはギャラリーさんに任せてお願いするだけです。
こうやって少しずつですが変化していくのは楽しさと緊張があります。

日本のギャラリーは殆ど貸し画廊の様になって来ていますが、今回の話は全く違います。

ビジネスの話です。

契約も口約束とかではなく契約書やお金が絡んできます。

こういう話はなかなか難しく、完全なアートでの仕事です。

年数体の作品を必ず制作して、それは買い上げになります。

温い話ではないです。

私も含めて殆どの人がギャラリー等を借りて即売会になってますが、その先になってきました。

今までよりも売れるもの、評価されるものを制作して行かないといけません。

(こわいです)

日本でも作品を買ってくれた方の作品の価値が少しでも上がる様頑張って行きたいです。

何故、急にこんな話が舞い込んで、環境が変わったかは自分でもわかりませんが、パリより少し前からのこの5年間は確かに人に負けない様人の数倍制作してきたのがよかったと信じたいです。

個展が終わり少し気も抜けてますが、また気を引き締めて制作していきます。

そう!

今年の夏に船橋に工房をひとまず移動します。

作品を今新しいところに展示してあります。

連休中見たい人には見てもらおうと思っています。

制作するところはまだ別ですが(笑

オープン工房です。

whole8.6th@gmail.comまで連絡ください。

 

もちろん来年の個展も頑張ります!