久しぶりです。そして篤姫制作過程をば。

これ出ます！

初めての大阪で一応予選通過して初のデパート美術ギャラリーです！　見ての通り私とは全く作風が違いますが・・・
今回初めて女性像作りました。 十三代 御台所 篤姫です。 天障院篤姫 ではございません。 小袖、打ち掛け、櫛、笄、簪（桜花飾ビラ付簪も）全て作りました！！
あとは、利休像、織部像、家康公しかみ像です。大阪や関西の方よろしくお願いします。
しかし会場でかなり浮きそうだ。

ほとんどの方は人形の服を手作りする人形です。球体人形、和人形等です。
私はもちろん彫り出しです！！
金子マコトですからね♪
で、作品の詳しい事を。
と、篤姫をば。
今回は正月の「へうげもの」新年会終わってからの制作！！
一ヶ月ほどで制作と言う事に。

こんな塊が最後にカタチになるとは思えません！
自分でも不思議（笑）
ちなみに写真は身体の塊ですがカタチもどう作るかはおぼろげに塊を作って行きます♪

初めての女性像と言う事でかなり苦戦しました。1日制作20時間ほどでここまでです。
打掛のしわははっきり言って気が狂いそうになりました。

こんな感じで盛って行きます。
前からは小袖のめくれを制作します。

後に2つを1つのパーツにします。
これで3日程でしょうか。
玄白先生の時もそうですが、塊を作るのが大変です。
顔は本当に苦労しました。篤姫さんの写真を見ながら若く可愛くと・・・

篤姫の写真を見ると今の人で言うと真矢みきに似てるとメイクの方に言われましたのでそれもふまえ・・・ますん（笑）
（まだ鼻も大きくバランスがとれてません。）
宮崎あおいのほうが可愛いですが、線が細すぎます。
こんな感じで削って行きます。

でこんなに削りカスが・・・

ちなみにトータルで4キロ程削りました（笑）

後ろ姿は本当に難しい・・・シワ全く想像つかない・・・。
でもやるしかありませんな。

こんな感じになってきました。
そろそろ腕を考えなければなりません。
扇子を両手で持つ姿です。

と、両手を作ります。（写真だとあっという間）ここまで半月くらいです。
焦りますな〜

と左横側から。打掛なのでボリュームがスゴイです。
ちなみに手をつける前は身幅が凄く2センチほど削り倒しました。
彫刻刀も毎日磨ぎます。
しかしこの頃朝方の寒さが辛く本当にキツかった。
暖房も上の空気が暖かいだけで初めて上着6枚、タイツ２枚靴下3枚履いてムートンブーツ装備でも足先はキンキン！！
気温もほぼ外と変わりません・・・・（泣）ここに20時間。
ちなみにこの1ヶ月睡眠は工房の椅子です。
寒いので４〜５時間で起きてしまうので制作するには良い目覚ましです。
さて、次の作業は手や扇子、調整です。
どんどん細かいめんどくさい作業が始まります。

そして地獄の気泡消し・・・・
この作業はとても大変。風呂での耐水ペーパーを使っての表面処理の研ぎに3時間半を3日。
ちなみに湯船にはつからずかなり身体が冷えたら少しお湯に浸かってまた研ぎに磨ぎます。

この穴を全部消して行きます！！
本当に嫌な作業・・・
消えたと思ったらまたある・・・
この作業も発狂しそうになります。
削り粉が凄いので風呂が一番良いのですが、湯船の中では出来ませんので我慢です。
ちなみにお湯にずっと浸けていると素材が柔らかくなるのでやっぱり身体を洗う所でずっと淋しく磨ぐしかないのです。

で、次はとうとう簪等の制作です。

後頭部の簪は本当に作るの最後まで見ないふりです（笑）
左前の桜花飾ビラ付簪は初めは普通のと思ってたんです。
ちなみにこの動く簪は街娘などが着ける物で御台所は着けないそうですが、私個人のイメージで制作しました。
これ、多分人形パーツで売ってるよね。（探す時間やお見せに行く時間勿体ないのでつくります！！）
ちなみに簪で1時間位動く方で２時間くらいです。
で、サフ吹いて完成です。

いかがでしょうか？
でも、これから塗装がね・・・
カウントみたら前の投稿から２４６７増えてました。
ありがとうございます。

今回、十三代　御台所　篤姫　ということで髪型を調べたりとかなり資料集めも苦労しました。髪を降ろしてないので天障院ではありません。
髪型は大奥最高位御台所の懐妊前しかゆるされないおまたがえしをチョイスです。
笄、簪は手作り、左側の桜花飾ビラ付簪も自作、頭の後ろの簪（直径5㍉ほど）も透かし彫りです。櫛ももちろんです。
これから塗装です。もちろん模様は手描きでこれから迷いながら描いて行きます。
制作に追われ久しぶりの更新でございます。

これが終わったら玄白先生記ですな。
長い記事ご覧になって下さってありがとうございます。
多分誤字脱字多いでしょうが忙しいので直しません（笑）
工房に戻ります。