whole8 オフィシャルブログ        カネコは食わねど高楊枝

彫刻家 寺社仏閣、史跡等に作品を納めています。 whole8.6th@gmail.com

悲しい。


Harry nusse( ハリー・ナス)
去年初めての個展をアメリカはNYで行いました。
初めての個展を海外で!
と、かなり無理をしました。
数年前からデパートやパリで展示していてそこでの縁でNYのハリーさんから個展どうですか?
と話が来ました。
かなり悩みましたが、行ってとても良かったと思ってます。
初めての事ばかりで本当に大変でした。
それも海外で一人で
行って個展を行う。
もう、難しい事ばかりでした。
個展も日本人の画廊では断ってました。
日本人の画廊では私としては意味が無いんです。
日本でやるのと変わりがありません。

そんな時に声を掛けてくれたハリーさんの画廊 ワードナスギャラリー
NYのSoHoのprinc 通り沿いで通りに面した場所でした。

ピックアップの後ろのガラス張りのギャラリーです。

この写真良いですね。ハリーさんと画廊の写真。ニューヨークらしいです。
とても良いロケーションでした。
そして、ハリーさんは初めて会う私に自分の画廊の鍵を渡して、
「好きな様に使って。24時間やったっていいよ」と鍵を渡してくれました。
結局帰るまで鍵は借りてて、ブロードウェイで遊んだりしても、トイレに寄ったり出来ました(笑
NYはトイレ事情が大変です!

たまに話を掛けてくれてハリーさんの家族の事。
特に孫の写真を見せてくれて。
NYで画廊をやる大変さ等色々話してくれました。
個展の終わり頃作品を取り扱いたいと言ってもらい、作品も扱ってもらえるようになりました。
初めての個展でこういう事が起きたのは嬉しい出来事でした。

初めての事で海外という事もありで本当良い経験になりました。
そのハリーさんが26日に亡くなったと昨日夜中に連絡があり。
昨日の夜から制作に手がつかなくなってしまいました…
今日も動揺がありますが、頑張ります。
今度アメリカに行った時は彼のお墓参りに行きたいと思います。
遠く日本の地から彼のご冥福を祈るばかりです。

先に書いた通りNYでの画廊経営は大変だそうで、私が個展をした後は隣のNew JerseyのSussexに画廊が移りました。
次はそこにも行ってみたいと思います。

会期中はハリーさんのサプライズパーティーもありました。一緒に食べたアメリカの甘いケーキ。
それも忘れません。

ハリーさんにまた作品を見て欲しかった。

今年は一月から自分を応援してくれる人が亡くなりました。
とても悲しい出来事です。