whole8 オフィシャルブログ        カネコは食わねど高楊枝

彫刻家 寺社仏閣、史跡等に作品を納めています。 whole8.6th@gmail.com

俺頑張る!(笑

もちろん頑張るのは当然なんです。
今日は深夜に友人が差し入れを持って来てくれました。
楽しいひと時でした。
この友人の家はとても興味深く北条家家臣まで遡ります。
家康公との話。
武士を辞める話。
とても興味深いです。
何故か世界情勢の話などして彼は深夜3時に帰っていきました。

そして、以前から書いていますが、法然上人像を制作しています。
天祭というコンペで増上寺なので家康公のしかみ像を制作して執事長の方との話から増上寺に家康公の像は収蔵される事になりました。
今回は個展。
法然上人が浄土宗をひらいたのが43歳の時。
私がこの話をもらったのが43。
増上寺での執事長さん達とのお話の中で今回の個展のお話はすすみました。
だから今回は法然上人像は絶対なんです。
本当は和宮さんもと思っていたのですが、流石にむりでした。
今年だけで新作六体に複製が六体。
かなりの量でした。
もう少し制作スピードを早めたいです。
で、法然上人像です。


鎌倉期の肖像画から立体化しました。
有名な座像の絵からです。
顔は特徴の法然頭、垂れた目、おちょぼ口、耳は大きく。
座像が多いですが立像にしました。
大きさは50cmくらいです。
素絹を着てるのでごわつきとその中の身体。佇まい。をもちろん今回も考えています。

服は今の浄土宗のものではありません。
多分天台宗のものを当時着ていたと思います。
今の浄土宗の服等色々な決まりになってくるのはかなり晩年か死後なのでは?
と思うんです。
増上寺の方にも色々聞いていただき、多分素絹だろうと。
長素絹。
初めて聞いた服の名前。
でも、この服は宮中等での格好。
普段は違うと思いました。
そしてもう一つ半素絹とありまして、たぶんこちらかと。
裳付衣かとも考えましたが鳥獣戯画のお坊さんも半素絹。
でも、実物を見る機会もお坊さんですら無いとの事で、拙い写真等で考えます。
当時の絵でもお坊さんの格好が、

こういう感じで描かれてますね。
裘代か長素絹ですかね?

半素絹だけの写真もあるのですが、写真の中の半素絹の大きさが全くつかめずで難しかったです。
しかし!!
11/15に玄白先生の譲渡式のときに栄閑院の住職さんから半素絹の話が…
簡単に答えが(笑
本堂の法然上人の絵も半素絹でした。
解決(笑
この日は本当に良い日でした。