whole8 オフィシャルブログ        カネコは食わねど高楊枝

彫刻家 寺社仏閣、史跡等に作品を納めています。 whole8.6th@gmail.com

発表です。

こんにちは。
昨日は増上寺に行きました。
増上寺でおつとめしてる栄閑院の副住職さんとお話ししました。
ずっと話を曇らせていましたが、
栄閑院には解体新書で有名な杉田玄白さんが眠っておられます。

教科書にも載ってる玄白先生の像です(重要文化財だそうです)
墓所であり杉田家の菩提寺なんですね。
で、みなさんが歴史で見た玄白先生の画像はかなりお年を召してからの図です。
実は戦前までには玄白先生の彫刻があったんです。
帰一さんという方が自分の梅毒を治してもらったお礼に数十日をかけ作った木彫です。
出来てすぐ渡さず何日も置いて色々な人に見てもらい、皆が玄白先生と言うくらいの似ているものに仕上げたものです。
その木彫の写真はみると本当に凄いです。
幕末の人物写真の様です。
ちなみにその写真は見せれません。あしからず。
そしてその像は戦災で消失してしまったのです。
かなり残念です。
残っていればちゃんとした文化財です。
それをわたくしが再建します。
かなり責任感がある仕事です。
そして自分の造形力が試されます。
更に造形能力を上げて作って行きたいと思います。
今まで小さい工房でずっと一人で削って削って生活のほとんどを制作に使ってきました。
ひょんなことから天祭での徳川家康公のしかみ像の奉納が決り、色々な方から声が掛かる様になってきました。
本当にありがたいことです。
像は300回忌(間違ってたらすみません)の記念で再建事業で再建します。
まずは、玄白先生の服の考証からはじめ色々なプロの方に意見等を聴いて行きたいと思います。
写真は見せれませんが、像が出来たあかつきには玄白先生のお墓参りをかねて栄閑院でみてもらえると幸いです。
道のりはかなり長いですし、始まったばかりです。頑張って制作して行きます。

興味を持たれた方はまず玄白先生のお墓参りも良いとおもいますよ。
昨日副住職さんと話してましたが、場所が変わったりとしてますが、
多分土葬のまま葬られてる様です。
これを期に興味をもってもらえると幸いです。
解体新書も見てみたくなりますよね〜
だってネットで見るだけでも凄いもの!!


は!!まずは今月中に徳川家康公像を奉納です。

 徳川家康公しかみ像
今、椅子と太刀等色々今直しています。見ての通り太刀等が間に合わせの為微妙です。
今はしかみ図像の様に太刀姿に作り変わってます。