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平知盛公 錨知盛です。
壇ノ浦で敗北して今から入水する姿です。
「見るべきものは全て見た！」
と錨綱を身体に巻いたその時です。
浮世絵の年英の英雄三十六歌撰からの立体化です。
この浮世絵なかなか売っていないのか、愛知は犬山方面まで買いに行きました。
とても良いものを買えたと思います。
浮世絵だと達は鞘に納まっていますが、突き立てている方が雰囲気があるかと…

錨も大きく、綱があり、彫ってる最中、人体だけじゃないんだ…………
と気付き、かなり辛い制作です。
錨は彫った後サビカラーなるもので錆を再現します。
本物の錨が見つかれば………
こんな作業を毎日してるわけです。
今は法然上人も制作しながらです。
知盛公の背面の総角(あげまき)は綱に隠れるのでそんなに苦労がない事が分かりちょっと嬉しいですが、
縄のモールド彫りが地獄です。
大きいというのも大変です。
バランス、ディフォルメを考えて彫っていくわけで、1／8くらいのフィギュアではこんな苦労はないかと……
最近は3Dプリンタがあるのでグッと難しい事も制作出来るみたいで、羨ましいかも(笑
ちなみに錨の後ろに初期の秋山真之さんの像があります。
1／8ほどでなんと！これも昔制作に3ヶ月位掛かってるんです。
前の知盛公とほぼ同じ時間！
人は進歩しますね。
しかし、こちらも今年の夏にコブラを制作しながらかなり改修しました。
個展には出すと思います。兄弟で。
でも、100年後にも残る作品はデジタルって訳にはいきません。
今日も頑張ります。