whole8 オフィシャルブログ        カネコは食わねど高楊枝

彫刻家 寺社仏閣、史跡等に作品を納めています。 whole8.6th@gmail.com

解体新書

解体新書。
先週22日栄閑院にいきました。
もちろん玄白先生の菩提寺です。
栄閑院でお食事をとの事で和服で出かけました。
虎ノ門って、いまやスゴイ都心ですが、愛宕山の裏は寺町なんです。
そこにひっそりと栄閑院はあります。
[
入り口に杉田玄白墓とあります。
ちなみに玄白先生本名杉田翼(たすく)です。
玄白は通称です。
ここにはそのまま眠ってるので土葬のようですよ。
本堂にはおさるさんが阿吽ではないですが飾られてます。
猿寺というだけあります。

この様に飾られてあります。
ちなみに本堂は戦災での消失を免れた数少ない虎ノ門のお寺です。
本堂の屋根には烏帽子をかぶったお猿さんがいます。
猿寺のさる使いのお話から来てるそうです。
屋根の狛犬とかはみますが、猿とはなかなか珍しいです。

と住職さんと息子さんとお食事をしながら玄白先生の話を。
ちなみに息子さんのお坊さまが天祭で私の作品を買って頂いてからこの話が始まりました。

私が調べた和服の話。
ちなみに佐倉の歴博江戸東京博物館での事を話して、今固まりを作りを見せこんな状態てな感じでみせました。
多分玄白先生が羽織っているのは羽織ではなくじきとつという羽織でした。
そして、話が進むと「解体新書」の話に。
玄白先生といえば解体新書。
歴史の授業で必ず出てくるものです。
解体新書・・・それも初版です。

この本は上下2冊で初版の証の茶の表紙です。
後に紺色になるそうです。
そして更に時間がたつと大きくなり、上下2冊から4冊になります。
そして解体新書の発売1年前には数枚綴りのチラシもありました。
チラシは当時の物ではないですが、栄閑院にはその両方の解体新書があります。
教科書には解剖図のところが載っていますが、そのページは真ん中にあります。

この絵は必ず教科書に出てますな。
とても綺麗に残っています。
250年以上前の物とは思えないです。
ちなみに解体新書はさらにレア度の高い物があるのです。
来月から科学博物館の「医は仁術」でも多分あるでしょうが、それを手に取って見れるなんて、本当に幸せな事だと思います。
だって博物館はガラス越しでしょ?
ここまでしてもらえるともちろんやる気はかなり上がります。
そして、過去帳を見て色々な過去の人々の話。
もの凄く強かった侍の話と刀の話。
とても有意義な時間でした。

そして昨日は制作の時間の合間に伊庭八郎の会です。
八郎さんの刀の話を書くのですが、その資料を。
いつどこで読んだか覚えてなかった八郎さんの大和守安定の話のアレです。
柴田練三郎の心形刀。
そして昨年末新たに出てきた遺刀と三段構えで(笑)書きたいと思います。
ちなみに心形刀はフィクションですが、その刀と史実の刀の今なんかも書こうと思います。

色々な歴史上の人物と繋がるって小学生の歴史好き少年だった自分に教えたらどうなるんだろう・・・?
なんか最近こういう事が多くなってきて本当に嬉しい限りです。