whole8 オフィシャルブログ        カネコは食わねど高楊枝

彫刻家 寺社仏閣、史跡等に作品を納めています。 whole8.6th@gmail.com

朝涼忌お越しいただき、ありがとうございました。

5/29朝涼忌ありがとうございました。
今回も天気が良く本当に良い1日になりました。
今回も結構な人がきてくれました。
関西はもとより、今回初めて海外の方が来てくれました。
会の人間としてはうれしいですね。
あと今回の目玉?
月岡芳年の浮世絵
「競勢酔虎傳」と「名譽新談」この二枚とかなりのリクエストがありました
競勢酔虎傳の伊庭八郎こと伊場七郎像を貞源寺に展示させてもらいました。
浮世絵はもちろん直に持って見れる様にしましたし、写真ももちろん可能。像もです。
「競勢酔虎傳」の本物を直に見るだけでも良かったのではないでしょうか?と個人で思ってました(エゴですみません)

この二枚を直に見てもらいました。
(CPの画面上の色と実物は全然違います)
あと、名刺も随分配りました(笑
今回も和服で出掛けました。
暑かったですね。
貞源寺の住職は衣替えを守るという事で暑そうにしてました。
と、そこで私の扇子の話に。
この文字…どこかのお寺か神社?
流石です。
私の扇子は門前仲町富岡八幡宮宮司さんが書いた扇子なんです。
もう扇子はかなり疲れてるのですが…
金子家は江戸から八幡様のお祭りの総代の家です。
特に祖父の代辺りからはそれは凄かったと思われます。
その扇子は親族の葬儀の時私が扇子を持ってない事を
本家の叔父が気にしてくれて、次の日に「これを」とくれたものです。
とてもこの扇子大事なものなんですが使い過ぎで疲れすぎて最近は違うのを指してたんです。
で、昨日不意に住職と会話中また「これを」ってな感じでくれました。

住職が増上寺に勤めているときの大僧正の扇子。
とてもうれしかったです。
不思議な「縁」
徳川将軍を守る奥詰めの伊庭八郎。そしてその流派を稽古した自分。
縁で徳川家菩提寺増上寺に作品を展示出来た上に家康公を納めさせてもらう縁。
(その時も家康公しかみ像を大僧正に見てもらいました。)
その増上寺の扇子。
とても大事なものが増えました。
まだ、天璋院篤姫像、からフランスはルーヴル、伊場七郎像、彫刻展、そして…
と書けばまだ書ける縁があるんですよね。

浮世絵は朝涼忌1週間前に急に二枚揃えで出てきました。
この11年探して神保町、京都、名古屋、と探して探して、でも見つからずで、たまにオークションで「名譽新談」はみるのですが、異常な値段で買えず。
店ではタッチの差で買えず…
それが2枚揃いで値段も大して高くなく急に現れました。
もちろんものすごく驚きました。
これも「縁」なんだと思いました。
もちろん買いますよね(笑
競勢酔虎傳の伊場七郎は都内の店の方も見た事がないという代物。
他のものはたまにあるのですがね…と
でも、お店が発送をせずで実は間に合わない可能性が大でした。
発送土曜日…次の日朝涼忌…
どう考えても早くても午前中着。どう考えても間に合わん…
ですが、当日の郵便局の粋で本当に素晴らしい対応で私の家に間に合いました。
そして皆さんに見てもらえました。
浮世絵は本当に大事なものなので、他の物と共に貸金庫に入れようと思ってます。

今、玄白先生像も終わり少し気が抜けてます。
今日家でささやかな打ち上げをしました。
本当に良い数日でした。
朝涼忌は来年もあると思うので、また色々考えたいですね。
来てくれた皆さんありがとうございました。

金子誠