whole8 オフィシャルブログ        カネコは食わねど高楊枝

彫刻家 寺社仏閣、史跡等に作品を納めています。 whole8.6th@gmail.com

天祭一〇八が終わり

天祭無事終わりました。
3日間皆さんお疲れ様でした。
そして来てくれた方本当にありがとうございました。

今回会場に行くまで、いや、着いてからもずっと疑問に感じていたことがあります。
オイラはこの場にいてよいのか??
人形はオイラ1人です。
それも、武士・・・
ずっと不安で不安でしょうがなかったのです。
もちろん、1時審査を通過してるのだから良いのですが。

しかし、始まればなかなかお客さんが来てくれました。
ワンフェスのようなものではないので本当に雰囲気がちがいます。
美術品との差別化が最近の個人のテーマです。
それが、芝の増上寺です。
はっきり言って今までとはちがいます。
見に来る人、見ている人フィギュアと言っても、美術品として見てくれます。
本当にうれしかったです。

そして、初日の4時すぎ・・・
増上寺のお坊さんが見に来てました。
少し自信の無かったオイラにかなりのお褒めの言葉。
そして、当日朝4時近くまで制作していた、徳川家康公のしかみ像を見て話が加速します。
前日まで塗装するか迷っていましたが、塗装して大正解!!
なんと・・・・「増上寺に奉納が決まりました!!」
それから色々なお坊さんが現れ、最終チェックになり、「おねがいします。」と言われ。
なんとも、驚きの展開!
自分が作った物が増上寺に、そして増上寺がなくならない限りはあるわけです。
そして奉納帳(だったかな??)に年と、月そして金子誠奉納と、過去からの物と一緒に名前が残るのだそうです。
本当に嬉しかったです。
今までなかなか認められなかったのですが、認められた感じがしました。
ずっとプライベートを削って作った甲斐がありましたよ!
作品の写真はホームページとブログにのせます。
そして、まだまだ。
まだ話だけですが、靖国神社やその他の神社にもと話がありました。(まだ本決りではないのですが)
そして、増上寺とオイラの繋がりはかなりのものです。
心形刀流を初めて菩提寺貞源寺との繋がりが出来ました。
そして、展示してある伊庭八郎の座像は私に色々な物を運んでくれました。
(伊庭家の子孫の方々ももちろんそうです、京都霊山の歴史博物館との繋がり等)
貞源寺蔵と紙に書いて貼っておきました。
増上寺のお坊さんが、この貞源寺とは、沼袋の?と聞かれました。
そうですよ。と答えるのと、貞源寺の住職は増上寺で修行したのを知っていたので、その話を・・・
なんと、そのお坊さんの元上司、そして従兄弟の人もと、なんという繋がり!!
話はどんどんすすみました。

毎日、自分の気持ちをただす為に和服で会場にいました。
少し浮きますが、それでも良いのです。
日常と非日常を分けて部屋に入ってましたから。
そういう気持ちも良かったのかな、と思いました。

そして、2日めはたまたま外で昨日のお坊さんに会いました。
そこから増上寺ツアーに。
徳川家墓所に連れてってもらい、説明などを聴き、増上寺の始まりなどを聞き
色々なお話を聴き、そして本堂に行き一緒にお経をあげさせてもらいました。
ほんとうにこのお坊さんに会えたのは幸せでした。
とても大事な出会いでした。

作品展の結果は3位までには入れませんでしたが、
馬上の土方歳三を引き上げ時に言われたのですが、表は入ってたとのことです。
(おしい!!)
場所や作品のチョイスをこれからはもっと考えないといけません。
そして主催者の石橋さん、とある方々の助言もかなり参考になりました。

「オイラこれからは武士ばかりではなく女性も作りはじめます!!」
     ドーーーーーーン!!

一時期篤姫を作ろうとして着物で断念しましたが。
まずは八重さんか?篤姫か?
ますます作る物が増えて楽しいです。
今回も長い文章ですが、次は写真をいれます。